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Interview 【慶應義塾大】二ノ宮康平/酒井祐典/岩下達郎  【早稲田大】相井大樹/井手勇次

 
男子戦



二ノ宮のレイアップを阻止する久保田。終盤は互いに必死の攻防。

 

 


終始チームを支えた酒井。終盤、これぞ、というプレーでベンチに向かってガッツポーズ。

 

 


蛯名のスティールからの速攻が終盤大きなポイントになった。マークには洛南の先輩でもある藤原が。

 

 


序盤、得点をリードした家治。バスカンを獲得し、二ノ宮とタッチ。

 

 


岩下のダンクで会場のボルテージも最高潮に。

 

 


接戦となった終盤で4年生が奮起
慶應大が底力を見せ勝負を制す



慶應大リードでスタートするものの
2Qで#4二ノ宮ふぁファウルトラブルに


いつものことながら、男子戦が始まる頃には会場のムードが一変する。最高気温25℃。しかし空調のない日吉記念館は3400人以上の観客を詰め込んで、息苦しいほどの熱気に満ちていた。

早稲田大はトーナメントでケガをした#00金井(4年・F)の復帰が叶わず、#21河上(1年・F・洛南)をスタートで起用。しかしこの河上のファウルで慶應大の#15家治(3年・F)に先制とバスケットカウントを許し、3点を献上する立ち上がりとなった。慶應大は続けて#7岩下(4年・C)がゴール下で連続得点。早稲田大は#20久保田(3年・C)が返すが、慶應大も#5酒井(4年・F)のシュートで開始3分で11−2と慶應大がスタートダッシュに成功した。早稲田大は#20久保田一辺倒となり、ボールが回らない。金井の欠場が久保田への集中というフロアバランスの偏りを生み、開始から8点全てが久保田の得点だった。慶應大は#19蛯名(1年・G・洛南)、#5酒井、#7岩下のボールカットから#4二ノ宮(4年・G)のシュートとバランスよく得点し、残り3分で22-8とリード。早稲田大は#51相井(4年・SG)が3Pで返すが、2つ目のファウルを犯して#91藤原(2年・F)と交代した。だが慶應大はこれで得たフリースローを#4二ノ宮が2本とも外すという意外な結果に。一方の早稲田大は#5江口(4年・G)がドリブルで持ち込んでレイアップを狙うが、これを岩下がインファーフェアと見紛うブロックでゴールはならず。早稲田大ベンチは騒然となるが、続く慶應大の攻撃は実らない。1Q最後には#20久保田のシュート、#7井手(4年・PG)のバスケットカウントで早稲田大が盛り返し、23−16と追い上げて2Qへ。

1Qでファウル2となってしまった慶應大#4二ノ宮。軽めの笛で不運だったが、更に2Qで追い打ちを食らうことになる。開始1分、#7井手をオフェンスファウルでベンチに追いやるが、ターンオーバーになりかかったところで#5江口が足にひっかかり、これがアンスポーツマンライクファウル、3つ目となってしまう。慶應大はガードを#8黒澤(4年・G)に交代し、さらに#12金子(3年・G)にチェンジして二ノ宮不在の時間帯を乗り切っていく。早稲田大は交代した#91藤原が力を発揮した。「トーナメントの時から、僕はなんで出られないんだという思いでやって来たので、自分が出てもやれる自信は全然あった」と言う藤原。開始すぐのシュートに始まり、ミドルシュート、3Pと立て続けに得点。「ノーマークだった」という慶應大の裏をかく伏兵ぶりを見せた。二ノ宮が抜けてオフェンスが重くなった慶應大に対し、#5江口のドライブや#20久保田の得点で一気に1点差に詰め寄った早稲田大。しかし慶應大も#7岩下のミドルシュートや#15家治の得点で粘ると、#22矢嶋(1年・SG・福大大濠)、#15家治が続いて再び39−31と引き離す。だが早稲田大も#14大塚(2年・PG)のアシストを受けた#20久保田、#7井手、と得点して前半は4136。二ノ宮不在を持ちこたえ、慶應大がリードするも先のわからない展開となった。


早稲田大が逆転し、クロスゲームに
だが4Q残り3分の勝負どころで慶應大が本領発揮


後半、追い上げたい早稲田大は主将・相井の2連続の3Pでついに4142と逆転。慶應大は2分半ノーゴール。特にアウトサイドの確率が悪い。シュートが入らない#4二ノ宮を、佐々木HCはここで「大舞台を経験している選手だから、こういう時に力を出せる」と#14松谷(3年・F)に交代。ディフェンスで貢献を見せた。慶應大は外が入らない分、ファウルをもらってのフリースローが続く。ファウルが続いた早稲田大も引き離しの決定打は出ず、再び慶應大がリードする展開。だが早稲田大は#9平井(4年・SG)、#21河上のシュートで競り合いの様相を呈していくと、残り4分で#91藤原が2本目の3Pで再び5252の同点。慶應大は#19蛯名もファウル4と厳しい状況が続く。#7岩下、#5酒井とファウルが続く慶應大だが、#20久保田はこれで得た4本のフリースローを全て外してしまうというミス。これに対し、慶應大はファウルで得たフリースローを決めて差を広げるが、最後のプレーで#7井手にドライブを決められ60−58とわずか2点のリードで4Qへ。

3Qまで終えて慶應大は#5酒井、#19蛯名がともにファウル4。オフェンスでも早稲田の守りの前にシュートの形が作れず、苦しい中で打つ場面が目立つ。早稲田大は#21河上がミドルシュートを決めて60−60の同点にすると、#51相井がこの試合4本目の3Pで60−63と逆転。#21河上のミドルシュートも続いた。慶應大は#4二ノ宮のフリースロー、#7岩下のゴール下で63−65とすると、#5酒井のスティールからこの試合初めて速攻での得点が生まれて残り5分で65ー65に。ここから残り2分まで1点を争う展開が続く。残り2:51、早稲田大#7井手の3Pで71−71と全くわからない状況から慶應大を勝利の方向に導いたのは、4年生3人の力だった。「最後は人が変わったみたいに外からのシュートとドライブを決めてくれた」(佐々木HC)という#4二ノ宮。ここまで彼らしい攻撃がなりを潜めていたが、この試合、チームを通して唯一となる3Pを決めるとドライブで攻めこみ、チームを勢いづける。岩下もそれに応えるようにゴール下を決め、#5酒井がフリースローを獲得して80−74。早稲田大は焦りと慶應大ディフェンスの前にシュートが決められない。勢いに乗る慶應大は#19蛯名からパスを受けたフリーの#7岩下がダンクで勝負を決定づける。まさに4年生がコートを支配して早稲田大を突き放した。早稲田大は最後に#7井手が意地の3Pを決めるが届かずタイムアップ。ブザーとともに慶應大の面々がコートになだれ込んだ。

慶應大の4年生たちが涙と笑顔で抱き合った。早稲田大も最後までわからない意地を見せたが、慶應大にとってこの勝利はどうしても必要だった。昨年、自分たちでも理解不能な状態でコントロールを失い、失速。勝負際を勝ち切れないもやもやだけが彼らに残り、シーズンを通して尾をひいた。だが、今年はそれを払拭するような勝利だった。前日、ミーティングに顔を出した08年主将の鈴木が、「最悪の事態も考えろ」とアドバイスした。自身も4年生の早慶戦には力が出せず、二ノ宮に「パスをするな」と言ったほどだった。力があっても、実力差がどうでも、早慶戦は始まってみなければどうなるかわからない試合。だが苦しい中で勝負を制することができたのは、そうした最悪の状況でも二ノ宮が「みんなに助けられた」と言うように、互いが支え合った結果だ。慶應大にとっては勝利以上に得られたものが大きい早慶戦となった。

 


慶應大が通算34勝34敗のタイに戻す


 



インサイドは岩下対久保田の見ごたえマッチアップ。

 

 


ドリブル突破を見せた4年生、江口。

 

 


3Pを決め、
ハイタッチでベンチに戻る相井。

 

 


大塚のアシストが伸びなかったのも痛かった早稲田。

 

 


「アップの時から気持ちが乗れていた」という藤原。得点で魅せたが、ディフェンスも意識していたと言う。

 
 

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