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Interview 【慶應義塾大】二ノ宮康平/酒井祐典/岩下達郎  【早稲田大】相井大樹/井手勇次


「4年生がカバーしあえて勝利につながった」
仲間を思い、自分の中で乗り越えた“慶早戦”の壁

#5酒井祐典(慶應義塾大・4年・F)

昨年敗戦し、誰よりも沈んだ顔をしていたのは酒井だった。
終盤の大事な場面で放った3Pが決まってさえいれば、勝利の天秤はかなりの確率で慶應大に傾いていたと自分で感じていたからだ。
激しいぶつかり合いを厭わないプレースタイルもあって、人知れずケガに悩まされ、大一番で力を発揮しきった、という試合は実は少ない。
だがこの日は違った。ファウルトラブルでベンチへ下がった二ノ宮や、岩下が久保田のマークで苦しんでいた時間帯、自分もファウルを重ねながらフロアで誰よりも存在感を発揮していたのは酒井に他ならなかった。“これが酒井祐典だ”、という姿をこの試合では多くの人に感じ取ってもらえたに違いない。それが今後の彼の大きな飛躍につながることを期待したい。


ー二ノ宮選手がファウルトラブルになって、苦しい場面もありましたがその中で酒井選手の踏ん張りは大きかったですね。

「慶早戦というのは4年生がどれだけ強い気持ちで臨めるかというのあります。今日は二ノ宮でしたが、誰がああいう風にトラブルになるかというのは分からないし、もし本来の力が出せなくても他の人がカバーすればいいと思っていました。そこで僕が攻撃にも参加しましたし、自分もファウルトラブルになったんですが、そこは岩下であったり他の4年生がカバーしあえた結果、勝利につながったと思います」

ーファウルトラブルはこの早慶戦の空気もあったでしょうか?
「そうですね、自分はもう観客席の方は見ないようにしていました。この3年間慶早戦で活躍できなくて、自分の中にもやもやしたものがありました。そこは4年生ということでそれではいけないと。昨日もチームメイトにメーリスでスタッフ陣には“ありがとう”と。プレイヤーには“自分たちが頑張らないといけない”と回して、そういったところで意思統一できたと思います。こういう風にしたのは初めてだったんですが、それが勝利につながったかどうかはわかりませんが、結果として勝てて良かったと思います」

ーやはりオフェンスが重くなったのが、苦しい原因の一つだったと思いますが。
「二ノ宮がいて早いトランジションをやっていくんですが、ファウルトラブルで彼が下がったので、どうしてもハーフコートになって点数が伸びませんでした。その中でもディフェンスを一つひとつ頑張っていこうと思っていたんですが、早稲田の91番(藤原)はノーマークだったので、やられたりしてしまいました。でも後半は落ち着いて対処できたと思います。去年の純也さん('09卒・山田純也)なんかもそうだったんですが、早稲田はトーナメントで活躍していなかった人が頑張ることがあって、慶早戦は本当に何が起こるかわからないなと。だから一つひとつやっていこうという気持ちでした」

ーでは、何かあっても対処できるという気持ちで?

「一昨年の主将の鈴木さんが前日のミーティングで最悪の場合を考えろと言ってくれました。今日で言えばアウトサイドは全然入っていない。そういう時にどこで得点するかといったら、僕ならリバウンドやゴール下で粘っていくことかなと考えて、ドライブも仕掛けました。そういう泥臭いところで貢献できたなと思います」

ーガッツポーズやチームを盛り上げるような部分も見せましたが、そういう部分は酒井選手が担うべき、と以前鈴木さんは言っていましたが。
「勝負どころでシュートを決めて、パフォーマンスを見せるような選手が去年はあまりいなかったですし、今年もどちらかというとクール。その辺でチームを盛り立てる人が必要だと思うし、自分が4年生として見せれば来年以降もつながっていくと思います。そこはプレーでこれからも体現していきたいと思っています」

ー秋もそうしたプレーが見られるということですね。
「慶早戦は通常の試合とは違うので同様に、という訳にはいきませんが。でもシュートやいろいろいな部分の精度を高めて、インカレ優勝を目指していきたいと思います」

 


酒井祐典/Yusuke Sakai
今期副将を務める。ガードとしてのボール運びから2mの選手にも負けないリバウンド力まで、ユーテリティなセンスは他に類を見ない。勝利し、涙ではなく笑顔で次々と仲間達と抱き合った。バスケット人生初の「胴上げ」にも感無量の様子。

 

 

 

 

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