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Interview【早稲田大】東 達也/山田純也/井手勇次/久保田 遼 【慶應義塾大】小林大祐/酒井祐典


「とにかく楽しもうと思っていた」
最後の年に結果を出した早稲田のエース

#21山田純也(早稲田大・4年・F)

勝利のあと、涙が止まらなかった。
早稲田のエースとして期待されてきたが、最後の戦いで彼が見せたものは華麗なシュートではなく、泥臭いディフェンスやリバウンドといったチームの下支えをするプレーだった。
「楽しくやりたい」
責任感や重圧を越えてたどり着いたその気持ちこそが、早稲田に勝利を呼び込んだと言えるだろう。

―早慶戦勝利、本当におめでとうございます。試合後は涙もありましたね。
「ありがとうございます。本当にうれしいです。勝ち越しできたこともよかったんですが、それよりも、僕らの年に勝つことができたということが嬉しいです。終わった後は、自然と涙が出て来て、動けなかったです。まさか、こんな感じで競ると思っていませんでした(笑)。観客もよろこんでくれたんじゃないでしょうか?最後の方は本当に声援がすごかったですよね」

―あの大声援は聞こえていましたか?
「聞こえてました、というか、こっちが声を出しても自分の声が全然聞こえないから、すごい観客の声だなと思いました(笑)。盛り上がってましたよね!」

―試合の立ち上がりは追う展開になってしまいましたね。原因は何だと思いますか?
「慶應の速い展開に持ち込まれてしまったことが原因ですね。立ち上がりに離されるというのは、春2回やった試合と同じ展開なんですよ(苦笑)。でも、そこで立て直さないとダメなので、と切り替えてやりました」

―試合中は、何度か同点に持ち込む展開になりましたが、追い越すということはなかったですね。逆転したのは、4Q終盤の井手選手(#7)の3Pでした。
「そうですね。同点になったときに、一気に行く必要は無くて。ずっと競っていっていれば、最後の残り何分とかで、“何でも指示することはあるから、とりあえずついていけ”と倉石さんに言われていたので、特に追い抜こうとは思っていなかったです」

―試合を通して、リバウンドとルーズボールの部分で山田選手と東選手(#1)がチームを引っ張っているなという印象を受けました。かなり気持ちを見せていたなと。
「もう4年生ですから(笑)。勝手に体が動いていました。気持ちが全然違いました。“自分が最上級生のときの早慶戦は全然違う”ということを、前々から先輩に言われていたんですよ。その時は、“どうかな?”って思っていたんですが、実際やってみたら本当に違いました。試合をやる前からどんどんテンションが上がって来て。観客の雰囲気もよかったので、本当に楽しかったです。緊張ですか?緊張はなかったです。とにかく楽しもうと思っていたので」

―山田選手は、4Q残り十数秒で酒井選手が打った3Pの後のリバウンドを取った訳ですが、あの時の心境を覚えていたら教えて下さい。
「とにかく必死でした。あの場面で、“外から打たれるのは絶対にダメ”と言われていたので、祐典(#14酒井)に打たれたのは“やばい!”って思ったんです。祐典はかなりシュートが入るし、打たれた瞬間は、本当に“うわー”と思いましたよ。でも、外れて。“これは取らないかん!”と思って、飛びました」

―マッチアップは高校時代の同級生である小林選手(慶應大#5)でした。どうしても、意識はしてしまうと思うのですがいかがでしたか?
「意識していました。とりあえず、大祐(#5小林)は自分のリズムで打って、決めてくるじゃないですか。それをやられてしまうと、慶應の良い流れになってしまう。だから、とりあえず抜かれてもいいから、寄ってプレッシャーを与えて、打たせないようにしていました。(自分の出来は?)まあ、出来たんじゃないかなと思います(笑)」

―早慶戦まで10日ほどあったわけですが、その間の練習は決していい雰囲気ではなかったと、久保田選手(#20)がおっしゃっていました。
「そうですね。うちのチームの悪いとこなんですが、いいときと悪いときの差が激しいんですよ。悪いときは、ズルズルいってしまって、立て直せない感じになってしまう。でも、それは早慶戦までは絶対に辞めようと思っていたんですが…。本当に立て直したのは2・3日前でした」

―立て直せたのはなぜでしょうか?
「小さいところから4年生が声をかけたのと、“ミスしても気にするな、次やるぞ”みたいな感じで声かけていったこと。後輩がこういう先輩の姿を見て、“先輩がこんな感じでやるならついていこう”という感じだと思います」

―次は、秋のリーグ戦になりますね。2部で早稲田が勝つために、今後どういうところを高めていかなければならないと考えていますか?
「チーム力もそうですし、気持ちが必要ですね。まだムラがあるので。あとは、夏、どう過ごしていくか。今日は1日勝ちに浸って、また秋に向けて切り替えていきたいと思います」

―今年は学生最後のシーズンになりますね。残りのシーズンはどう過ごしていきたいですか?
「本当に悔いの無いようにしたいです。それしかない!楽しく過ごしたいです」

 


山田純也/Junya Yamada
188cm/F
早稲田のエース。この日はリバウンドでも久保田に次いで8本とチームを何度も救った。自身が出場して早慶戦に勝利したのは今回が初めてであり、そして最後となる。初勝利の感動に、最後までその顔は涙に濡れていた。

 

 

 

 

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