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 第62回大会(2004.6.6)


最強・慶應大が早稲田を圧倒

早慶戦2連勝! 両校が1部校となったこの年の早慶戦は戦力も成長・充実した慶應大が圧倒的な力を見せ、早稲田大から勝利を上げた。

 前哨戦となるトーナメントでは専修大には破れたものの、日本大、筑波大を倒して慶應大が5位。1部昇格を遂げ、その後の快進撃を予感させる様子が窺える出来だった。一方早稲田大は層こそ厚いものの、飛び抜けた選手がいないチーム状況。それでも早慶戦の話題として最も噂されたのはA代表候補、慶應大・竹内公輔(2年)が早慶戦に出場するか否か、であった。

 全日本のヨーロッパ遠征とかぶるこの時期、彼の出場については何度も取り沙汰される。2mの大黒柱がいるかいないかで勝敗はどちらに転ぶか全く予想ができなくなるからだ。だが、この年は遠征を先延ばしにして参加が決定。試合に臨んだ。

 慶應大は序盤、インサイドで重要な役目を果たす酒井泰滋(2年)が早々にファウルトラブルに。早稲田大は春シーズンで負傷した高島一貴(3年)をギリギリで早慶戦に出場させるなど、苦しい台所事情も見られたが、一種泥臭い動きで執拗に当たっていく。両校のルーズボール争いは激化し、何度も選手がフロアに倒れる場面が見られた。だがその早稲田大も外角の要である高木賢伸(3年)がやはりファウルトラブルになり、決定打は生まれない。試合は志村雄彦(4年)がコントロールし、石田剛規(4年)、辻内伸也(4年)らが得点を重ねて早稲田大を突き放していく。酒井の代わりに出場した石塚勝也(4年)、高木泰将(4年)らもその役目を果たす。早稲田大は押野暁(3年)を投入し、リズムを変えようとするがうまくいかず、結局慶應大が力の差を見せて早慶戦に快勝。慶應大にとってはこの後リーグ戦優勝、インカレ制覇へと進んでいく足がかりともなった。



シュートを放つ慶應大のエース#5石田。

 


満員の会場の熱気が選手を後押しする。写真はボールを運ぶ#4志村とマークにつく#12押野。


慶應大主将の#4志村が笑顔で優勝カップを受け取る。

 


応援指導部が指揮し、慶應大が肩を組んで「若き血」を歌う。勝利の余韻がチームを包む。



※背番号は当時のもの。

 
 ●当時のインタビューより抜粋  
   
 
石田剛規(当時2年)04副将→トヨタ自動車
 

前半25点の大爆発で勝利に貢献/石田剛規(慶應大)


「最初に離しておいた方が楽なので、どんどん積極的に行きました。でも相手の当たりも強くてミスは増えましたね。でも後半の苦しい時間帯にリバウンドを頑張れたのが良かったと思います。ダンクを失敗してしまいましたが、単なるミス。かなり悔しかったですね(笑)」 

 
     

朝山正吾(03主将→日立→OSG)。06年度日本代表候補。

竹内公輔の見事なダンクをアシスト/辻内伸也(慶應大)


「(教育実習の合間であり)体調面からあまり多くは得点できないと思っていました。だから他の面での貢献を考えました。早慶戦は流れが変わりやすいので、相手の流れになってもチームとして我慢できたのが良かったと思います。外からのシュートが入らなかったのでドライブ中心に攻めました。そこで運良く公輔のダンクをアシストできたのが良かったですね(笑)」

 

村山範行(03副将→JR東日本秋田)。在学中は不運が続き、4年のこの時が早慶戦初出場だった。

ルーズボールはチームを勢いづけるために/志村雄彦(慶應大)


「1Qで相手のやることが見えてきたので、そこを押さえていけたのが良かったと思います。ルーズボールはマイボールにできなかったんだけど、ああいうのはチームを勢いづけるためにやるものだから、取れなくてもそれはそれで。試合が終わった瞬間泣きそうになったんだけど、ボールを放り上げたタイミングと合わなくて、中途半端でした(笑)。4年が全員出られて頑張れたのでいい早慶戦になったと思います」

 
 

関淳平(副将)

後輩に約束したシュートを決めた塾高の星/関淳平(慶應大)


「試合前に後輩に1本決めると約束していたんです。だから良かったと思います。最後は4年生も全員出場できました。早慶戦は憧れの舞台なので、うれしいです。慶應のカラーである『全員で戦う』という姿勢を見せられたと思います」

 
 

菅原洋介(3年)

ガードとして周りを生かせなかった/菅原洋介


「周りを活かすことができませんでした。あと、ディフェンスカバーとかも遅かった。 練習の雰囲気も悪かったのですがそこで盛り上げていかなければならない自分も一緒に落ち込んでしまった。そこはいけなかったと思います」

 

木村行秀(04主将→新生紙パルプ商事 ※旧大倉三幸)

先手を取れなかったことが敗因/木村行秀


「先手をとれず、相手に合わせてやって後手に回ってしまいました。チームとしての約束事をみんなで徹底できていなかったことも敗因です。例えば、相手に真ん中へドライブさせないとか、ゴール下に入られたらヘルプケアでカバーダウンするとか…。そういう技術的なこととか、まず自分たちがやらなければならない基本的なディフェンスを徹底できなかったことです」

 

 

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