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男子戦



本来のプレーではなかった近森。実力を発揮できない。それも早慶戦の恐ろしさ。

 


ケガで出場は難しいと言われていた木下。しかしそれでも最後の早慶戦のコートに立った。


確実に仕事をこなした赤沼。もう少し出場させればリズムを変えるきっかけを作れたかもしれない。


同じポジションの木下が完調ではなかったため、前川に負担がかかったのが苦しかった。


教育実習のため、練習復帰したのは1週間前という菅川。思う存分プレーできなかったことは悔しいに違いない。


 


慶應大#17小林(2年・G/F)のバスケットへのアタックを、堅守の早稲田大を象徴するかのように#4菅川(4年・F)がブロックで阻んで火蓋を切って落とした第65回早慶バスケットボール定期戦。多くの観客が詰め掛け激しい応援合戦が絶え間なく巻き起こる独特の雰囲気の中始まった伝統の一戦で、このQヒーローになったのは意外にも初の早慶戦である慶應大#7岩下(1年・C)だった。岩下は外れかけたシュートをそのままリムに押し込み先制点を挙げると、さらにフックシュートにゴール下と連続得点を決める。対する早稲田大は、序盤にシューターの#9風間(4年・F)が積極的にアウトサイドシュートを打つが決められずに出遅れる。しかし#5前川(4年・G)のフリースローで初得点を挙げると、#7近森(4年・F)がインサイドで粘りシュートを決める。中盤、さらに早稲田大は#9風間が5本目のシュートでようやく3Pを決め7−10と追う。しかし、この日の早稲田大は何かがおかしい。続く3Pを外した#9風間を#17山田(2年・F)に代えるが、#17山田は交代直後にバックパスバイオレーションを犯す。さらにエースの#7近森がフリースローを獲得するがこれを2本とも外し、不穏な空気が流れる。ここで畳み掛けるように慶應大は#7岩下がレイアップを豪快にブロックすると、続くオフェンスではペイント内でファウルを受けながらもこぼれ玉をそのままティップインする。このボーナススローも決めると、会場からは岩下コールが沸き起こる。さらに#7岩下はミドルシュートも決め残り3分で慶應大が9−18とリードを広げる。追う展開となった早稲田大は終盤に#11赤沼(3年・F)、#5前川の得点でつなぎ15−22で1Qを終えた。


2Q、早稲田大は#11赤沼が速攻から得たフリースローを決め先制する。さらに赤沼は好スティールからシュートを試みるが、慶應大#7岩下に阻まれ決めきれない。ここからゲームは動きをみせる。慶應大#17小林がダブルスクリーンからフリーでレイアップを決めれば、早稲田大#11赤沼が3Pで応戦する。これを慶應大#17小林が3Pで決め返し、20−29でリード。両者エンジンがかかるかと思われたが、この後2分間お互いに決め手を欠き点が止まる。しかし慶應大は#17小林が再び3Pを沈めて沈黙を破ると、早稲田大は#17山田がドライブで決め返し先ほどとは打って変わって激しいトランジションを展開。慶應大はこの大事な一戦でスタメンを勝ち取った#13鈴木(3年・F)が速攻を決めれば、早稲田大#5前川も逆速攻で奪い返す。さらに慶應大#17小林がジャンプシュートを決めると会場のボルテージは上がっていく。2:19で28−36、早稲田大のタイムアウト明け、慶應大は#7岩下のアシストから#17小林がレイアップを決め10点差とする。だが、終盤に早稲田大も粘る。#4菅川がフリースロー2本と速攻で連続得点をすると、交代してすぐの#8加藤(4年・F)が3Pを決め、5点差まで追い上げる。35−40の慶應大リードで前半を折り返した。


序盤の点差など関係ないのが早慶戦。後半開始早々、早稲田大#7近森が3Pを沈め一気に2点差に。慶應大は#6小松(4年・G)の速攻、#17小林のフリースローで加点するも、前半不調だった早稲田大#9風間の3Pを含む連続得点で開始2分でとうとう尻尾を掴まれる。しかし早稲田大#7近森が逆転を狙って放った3Pが連続で外れると、慶應大#4加藤(4年・G)は冷静にドライブを決め逆転を許さない。さらに#7岩下のシュートで4点差とするが、早稲田大は#7近森のオフェンスリバウンドからのシュート、慶應大#4加藤のパスミスから速攻につなげ再び振り出しに戻す。47−47の同点で迎えた残り5分、慶應大は早稲田大#17山田のドライブを堅いディフェンスでつぶすと#4加藤が速攻を決める。さらに#4加藤は冷静にオフェンスをコントロールしながらもドライブを仕掛け、獲得したフリースローをきっちりと決める。なおも慶應大は#7岩下がゴール下を決め、この1分間で7点のリードを奪う。対照的にこの間得点を挙げられず浮き足立ってきた早稲田大はタイムアウトを請求するが、#7近森が連続でシュートを失敗。近森は激しい接触で傷を負ったのか右目が腫れ、苦しげな表情を見せている。さらに#7近森は果敢にインサイドを攻めるが慶應大#7岩下のブロックの餌食となる。形勢の悪い早稲田大は不調の#7近森をベンチに下げるが打開策を見つけられない。結局最後まで早稲田らしいバスケットは影を潜め5分間で2点しか挙げられないまま、49−60の11点ビハインドで運命の最終Qへ。


4Q、早稲田大はパスミスから速攻を決められる最悪の立ち上がりとなるが、ここから一進一退の攻防を繰り広げる。早稲田大#17山田が厳しいディフェンスをかいくぐりレイアップを決めれば、さらに早稲田大#5前川が激しいディフェンスからチャージングを誘う。慶應大は#13鈴木のスティールから#17小林が速攻を決めるが、すかさず早稲田大#7近森が速攻を決め返す。さらに#7近森は1対1からディフェンスをかわすと、不調のミドルシュートを決め追い上げを図る。しかしこれに慶應大も#6小松が速攻で得たフリースローを2本決め再び10点差戻すと、ここで早稲田大の追い上げも息切れしてしまう。早稲田大#17山田が3Pを外すと、#7近森も連続で3Pを外してしまう。その間にも慶應大は#17小林の得点で、4:55で58−71の13点差までリードを広げる。タイムアウト明け、早稲田大はフルコートプレスで反撃の機会を伺うも決定打とまでならない。それでも早稲田大は苦しい展開になる中#7近森が攻める手を緩めずにフリースローを獲得していく。追われる慶應大は#4加藤の時間を使いながらのアシストで#17小林がシュートを決め残り2分で再び13点差を確保する。最後まで諦めない早稲田大はチームのエース#7近森にオフェンスをゆだねる。しかし、その想いとは裏腹に慶應大は速攻やフリースローで着々とリードを広げ、時間の経過とともにその勝利を確かなものとしていく。場内にカウントダウンが響き渡る中、慶應大#4加藤が試合終了のブザーと同時に高々とボールを投げると、一斉に選手のもとへとベンチメンバーがなだれ込む。慶應大が昨年の雪辱を果たし65回目の大会を勝利で飾った。

 

 



試合序盤のレイアップでリズムを作った香川。ディフェンスでも貢献。


スタメン起用は数日前に決まった鈴木。5ファウルで退場したが確実に役目を果たした。


ドライブで突っ込み、バスカンを獲得した加藤が「どうだ」という表情で起きあがる。この日はにじみ出る気迫が違っていた。


小林の3Pがチームを勢いづけた。ケガもあったが、それを感じさせない気迫は、昨年の早慶戦の悔しさをはらしたい一心だったようだ。


この日200%の活躍を見せた岩下。この力を安定して出せればチームの大黒柱になれるだろう。

 
 

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