●BOJ SHOKING

「BOJショッキング」は現役
選手の友達の輪をたどってイ
ンタビューを敢行する試みで
す。「え?この人からあの人
?」といった紹介があるかも
しれません。どのような交流
の輪が続いていくのか、お楽
しみに。

●LINE UP

2006年度
vol.1 高久順(法政大)
vol.2 酒井泰滋(慶應大)
vol.3 正中岳城 (青山学院大)
vol.4 喜多川修平(専修大)
vol.5 竹野明倫 (大東文化大)
vol.6 眞庭城聖 (日本体育大)

※文中の所属や経歴はインタビュー当時のものです。

 

 
 


BOJ SHOKING2006 vol.2

闘志みなぎるプレーは
見る者の言葉を失わせる。
背中で語る男

酒井泰滋(慶應義塾大学)

 
 


高校のキャプテンと現在のキャプテンの「違い」

B:同じキャプテンということで、高久選手から紹介されました。酒井選手から見て高久選手はどんな人ですか?
「見た目通りじゃないですか(笑)。結構人懐っこい感じでいいキャラだと思います」

B:春になって本格的にチームが始動しましたが、キャプテンから見て今のチーム状態はいかがですか?
「早い段階からチームを作ってきてて、今までとはちょっと違う感じで…」
「酒井さん、バイバーイ」(近くでアップをしていた大濠の後輩、明治大・山下選手が通りかかる)
「早くアップしてこい!」

B:大濠仲良いですね(笑)。
「あいつ調子こいてますからね(笑)。えーと、何の話でしたっけ?」

B:キャプテンから見てのチームの状態です。
「今年はチーム作りが早くて、優勝した一昨年よりも早いくらいです。スクリメージとかも3月くらいから始めて対人プレーも多くやってきました。それで電鉄杯に臨んだんですが、結果の出る試合と出ない試合があるという状況です。安定して力が発揮出来ていない部分もあるんですけど、いい時のイメージは理想の形なんで、悪くはないです」

B:去年のチームのスタート時より、今年は基盤が出来ていますよね。
「このメンバーで1年経験してきてるんで、慣れというか、少し余裕を持って出来ていますね」

B:チームをまとめる上で苦労していることはありますか?
「(しばし悩んで)今年は人数が増えたので、『勝つためにやるんだ』『うちは他のチームとは違うんだ』という意識付けをさせることです」

B:その、「他のチームと違う」とはどういうところですか?
「うちのチームはただやるだけじゃないんですよ。ただバスケットをやって能力で勝つんじゃなくて。何て言っていいか、難しいですね。ちょっと待ってください(笑)。ここやっぱ聞きたいですか?」

B:聞きたいですね。

「うちはスポーツ推薦もセレクションも無い。他の大学と比較すると劣るんですけど、でも頑張る姿勢が伝統としてあるんです。そういうチームが勝っていくことが大学バスケットボール界、日本のバスケットボール界にとっていい影響を与えていくと思うんです。そういう部分で結果を出さなくちゃいけない、というのがあります」

B:選手自身がしっかりとした意識を持たなくてはいけないということですか?

「そうですね。意識が薄れるとすぐ負けるというか。うちは弱いんで、そういった意識を常に持っておかないとチームとして成り立たないと思います。そういう意味で他と違うんです」

B:酒井選手は高校の時もキャプテンでしたけど、今の慶應義塾大でのキャプテンのイメージと全然違う感じがするんですよね。
「高校の時は個々の力が強くて、キャプテンとして上に立っても何も考えずにやっていたんですよ。『こいつが調子がいいから行け』っていう感じで、誰でも出来たんです。いいときは本当に凄いんですよ。でも一回崩れるともろいチーム。メンタルの面が徹底されていないというか」

B:強豪の大濠にそんな部分があるなんて意外ですね。
「大濠のバスケは悪くはないんですよ。ただメンタルの部分を突き詰められなかったから、1番上に立つことが出来なかったんじゃないかなって思います。ここ(慶應大)に入ってこういう中でやってきて、今キャプテンになって、僕は言葉で言うより、見せて伝える方が性格として合ってる。それをいかに表現するかというと、僕は背中で語っているつもりです」

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酒井泰滋[さかい たいじ]189cm/90kg。福大大濠高校→慶應義塾大学。しなやかな動きと器用さで大学界を代表するサウスポー。2004年リーグ戦、インカレ制覇の主力であり、2005年リーグ戦は得点王を獲得。この春のトーナメントでは得点王とリバウンド王をダブル受賞する活躍を見せた。また、B代表として李相佰杯にも参加。日本の勝利に貢献している。主将となった今期は精神的にも大きく成長した姿が見え、秋に向けての活躍が期待される。試合中は厳しい表情も見せるが、普段は九州男児らしい大らかな優しさを感じさせる選手。
 
 

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